今回は、前の記事で書いた続きになります。
運動会が苦手な聴覚過敏の長男が、少しでも楽しく行事に参加するために、
我が家でやってみた対策について書いていきたいと思います。
↓関連記事は、こちら。
具体的な対策は?
我が家の場合、小学校入学後に長男が聴覚過敏であることがわかりました。
まさに運動会の練習が始まった頃。
元々、動きの不器用さがあって、運動が苦手。
そのせいで運動会も苦手だと思っていたら…
まさかの「音」が1番の原因でした!
なので、どんな音に反応するのか、どういう困ったことになるのかを正確に把握できていませんでした。
①どんな音が苦手なのかを把握する
まずはどんな音が苦手なのか探ることから始めました。
長男に聞き取りをしたり、日頃の反応をみたりすることからでした。
↓今のところわかっているのはこちら。
- 教室での雑音 ▲場合による
- 大きな声・音 ×苦手
- 乗り物(バイク・電車など)の音 ▲場合による
- 金属音 ×苦手
- 生活音 ◯問題なし
長男の場合、
『大きな声・音』と『金属音』が特に苦手な音だとわかりました。
その音を聞くと、耳を塞いだり、思考停止したように身体が固まります。
また、この間に誰かに話しかけられても全く聞こえていないこともわかりました。
②どんな状況だとなりやすいのか
日常的に過敏なお子さんもいますが…
長男の場合はその音が聞こえた時だけ。
あとは新しい、もしくはいつもと違う環境だと、聴覚過敏になりやすいことがわかりました。
例えば、
- イベント時(運動会など)
- 初めて、慣れない時や場所(進級時や新学期など)
- 体調不良の時
今回でいえば、運動会という特殊な環境下は、特に聴覚過敏になりやすいようでした。
③学校に相談する
①で苦手な音をもとに、運動会に向けて、支援級の先生に相談してみました。
長男の状況を伝えて、実践した対策は下記の通りです。
1.スタートのピストル音の変更
運動会で、もっとも長男が苦手な音、
それはスタートのピストルの音!!
ピストル音を聞くたびに身体がこわばってしまう、長男。
先生にご相談したところ、
1年生から笛や電子音のスターターピストルを導入して頂きました。
かけっこが怖くなくなり、少しほっとした様子で取り組んでいるようです。
(※ただ最後の方に、後日談があり〼…)
↓ネット記事に、同じようにピストル音に悩む親子の記事があったので、参考までに。
2.イヤーマフや耳栓の導入
イベントにはいろんな音や声は付き物。
長男にとっては、情報過多な状態が続くため、
少しでも音を遮断する方法として「イヤーマフ」を導入しました。
周囲のザワザワした音や声を遮断して、
先生の指示や近くの人から話しかけられれば聞こえる程度です。
大人の私も付けられるサイズ感。
長く使えそうなのですが…存在感が割とあるので、
色のこだわりがない方や目立ちたくない方は、なるべく地味色を選ぶことをおすすめします!
↓我が家は、こちらのブルーを購入。¥2,000以下で、評価も星4くらいのものにしました。
↓最近注目しているのは、こちらの耳栓?イヤチップ?
まだ使ったことはないので、参考までに。
3.集団行動では端っこ寄りにしてもらう
集団行動の際は、なるべく端っこに配置してもらうようにお願いしました。
両サイドから音が聞こえる状況では、残念ながらぼんやりしてしまうようでした。
端っこ、もくしは端っこ寄りであれば、情報量が格段に減らせます。
4.辛い時はクールダウン
どんなに対策をしたとしても、キツくなる時は必ずあります。
そんな時は、グランドの端や保健室、支援級の教室など…
一時的に避難して、体調を整える必要があります。
運動会の練習時、辛い時は先生にお願いして休憩させてもらっていました。
どうしても酷い時は、学校を休むことも。
安心できる場、逃げ場があることで精神的な支えになることもあると思います。
まとめ&後日談
聴覚過敏な長男の運動会に向けた対策を、ざーっとまとめてみました。
長男は比較的、症状が軽い方です。(たぶん)
日常的にイヤーマフが必要になるわけではありません。
たまに装着していると、茶化されたり、好奇な目で見られることもあるようです。
残念ながら、この経験から、最近ではイヤーマフが必要な状況でも着けるのを嫌がって、我慢することが増えてしまいました…
その結果、今年からスターターピストルが再導入…
先日の運動会では、案の定、長男は耳を手で塞いで我慢することに。
運動会の時にイヤーマフを我慢して着けなかった&私も特にお願いしなかったからなのか、
学校や先生方から大丈夫と判断されてしまったようです。
私の経験を反面教師として、
学校へ早めに相談しましょう!!
なぜイヤーマフが必要なのか、理解してくれる人が少しでも増えてくれるといいなーと思います。
まだまだ問題は山積みですが…
少しずつ自分達ができる支援(目立たない色のイヤーマフに変えたり、耳栓をしたり、学校にお願いしたり…)から始めて、長男の困り感を軽減していきたいと思います!