今年初の記事は、今週のお題「一生モノ」
私の中で、一生モノといえば『経験』だと思っています。
でも残念ながら、そんな大切な経験を頭の中にずーっと留めておくことはできなくて、
年月と共に色褪せたり、強烈な部分だけしか記憶に残っていないってことありませんか?
年々記憶力が低下しているアラフォー主婦のため、
少しでも経験したことを、なにか形として残しておきたくて、
昨年から5年日記をつけ始めました。
平々凡々で大それた経験はないけれど、
日々の積み重ねの中で、感じたことや気持ちを書き記しています。
…これがまた、書き慣れないとなかなか毎日続けるのは大変。
日記を書くことが楽しくなるような本はないかなーと思っていたところ、
読書好きな夫から、以前「読んでみて!!」と薦められていた本を思い出し、今回読んでみました。
この本を読んだ後に書く文章としては、
自分の文章が稚拙で、感想を上手く表現できるか自信はないので…
本書に出てきた言葉で、今の自分の気持ちやとシンクロしたものをいくつか紹介したいと思います。
1.日記は「未来の自分」という読者がいる
昨年から、ひっそりと始めた5年日記。
ほぼ日のものを使っていて、主に家族のことを書いています。
前々から、ほぼ日手帳には憧れがありまして…
ただ、オリジナルの1日1ページタイプは、私には荷が重く、使っては挫折してを繰り返していました。
こちらの5年手帳は、書く分量が少ないおかげか、
今年2年目になりましたが、なんとか毎日続けられています。
(たまに数日分まとめて書いたりしていますが。)
これまでも、ゆるく日記は続けていました。
ただ実は書いただけで、これまで見返したことはほぼありません。
本書の言葉「日記には『未来の自分』という読者がいる」を、
最近になって実感しています。
5年日記は、見開き1ページの左上に今日の日付(例えば、1月17日)があって、
その下にそれぞれの年(2023年、2024年、2025年…)の欄があります。
(ほぼ日の仕様はそんな感じで、見開き右のページはフリーです。)
2年目を迎えた今年、昨年の日記をほぼ毎日見返しています。
内容は、その日の出来事を書き連ねたような文章ですが…
「あーそんなこともあったなぁ」とか「え?そんなことあったっけ」と、記憶の扉がふと開くことがあります。
この時間が結構楽しくて、
来年やその先の自分という読者は、この日記を読んでどんな風に感じるだろう…というワクワクした気持ちになっています。
2.メモはことばの貯金
これは、日々の出来事や自分が今感じたことを忘れないうちにさっとメモをすることは、
つまり貯金をすることと同じという例えで、
しかも、その貯金を「日記の中で散財する」って表現が、
なんだか少しイケナイことをしている気になって、ワクワクしてきませんか?
(刺激の少ない毎日を過ごすアラフォーだからでしょうか…笑)
本書を読んでからは、日記の内容を少し見直しました。
以前までは、毎日の出来事を頭の中で順を追って、淡々とした文章で書いていたのですが、
メモをとる中で、取捨選択が少しだけできるようになったこともあり、
出来事を1つ2つに絞って、気持ちや考えたことをなるべく素直に書いています。
メモは箇条書き程度に書いておくだけでも、頭が整理されておすすめです。
ただ、主婦の性なのか…タスクリストのようになってしまうことも。
まあこれも今の自分らしくて良いかなーとメモ生活を楽しんでいます。
3.ことばの暴力は一生引きずることもある
この言葉は、若干主旨とズレている気もしますが…
『話すこと』と『書くこと』についての説明の中での一文。
話すことばは、泡のように、生まれては消えるもの。
だけど、時として受け取った側には一生引きずることばになることもある…
何気なく生活していても、どんな言葉が自分や他人にとっての「ことばの暴力」になるのかは、はっきりいって人それぞれだからわからないのが現状。
一種の地雷のようなものだと思っています。
私の場合、少し前に次男が何気なく言った「ママは毎日お休みでいいね」という言葉に
ひどく落ち込みました…
なぜ「ことばの暴力」が生まれるのか?について2つの理由が、とにかく刺さりました。
①ことばの「効き目」を知っているから
「ことばの暴力」を使った側も、同じように傷つけられた経験があり、
相手にもダメージを与えようとしたから。
②面倒くさいから
丁寧に説明することが面倒くさくて、手間(コスト)を省くために『ことばの暴力』を手っ取り早く使ったから。
もし相手から言われたり、自分が言ってしまった場合。
ただネガティブな感情に任せて罵ったり、批判するのではなくて、
もう一歩踏み込んで、
- 「なぜそんな感情に自分がなってしまったのか?」
- 「何かきっかけがあるのか?」
を深掘りして、日記に書きたいと感じました。
すぐに解決するわけではないですが、自分の中の気づきになれば、
ネガティブな感情もあながち悪いモノではなく感じる気がしてます。
(でも全部を抱え込むのも良くないので、汚い言葉で罵りたい時は、メモ帳に書くとか。笑)
最後に
昨年11月ごろに読んだ、『さみしい夜にはペンを持て』。
当時、すこし日記がマンネリ気味だったので、スパイスになればと読み進めました。
読書するための集中力が乏しい私ですが…
この本は物語調のためか、メモを取りながら1週間ほどで読了できました。
今年に入り、前年分を読みながら日々の日記を書くうちに、
この本の内容をますます実感することが増えたので、自分なりの思いを書いてみました。
時間があっという間に過ぎていくわりに、今日は何してたっけ?という日が多くて、
日記に書くほどでもない瑣末な事、なんて思っていましたが…
本当に些細な日常ほど、実は愛おしいのかもしれないなーと感じています。
息子たちの日常の一瞬をなるべく多く、記録しておきたくて、
『一生モノ』になるであろう「日記」をこれからも書き続けていこうと思います。