我が家は当初、新築分譲マンションの購入を予定していました。
ライフスタイルや考え方が家族にあっていると思っていたからです。
でも、ワケあって分譲マンション購入をキャンセルしました。
何故、分譲マンションをキャンセルすることになったのか?
住宅購入でいろいろやらかしちゃった我が家の経験を交えてお話ししていきたいと思います。
物件探し暗黒期
遡ること、3年前(2020年頃)。
当時住んでいたのは、築40年越えで昭和感あふれる団地。
数年後に取り壊しされることが決まりました。
私たちが次の転居先に希望していた地域は、同じ町内でした。
物件の争奪戦が激しくて、なかなか希望通りの家に出会えず。
(田舎ですが、県内でも有数の人気な街。治安が良く、特に教育に力を入れている地域です。)
特に希望の学区では、ほぼ空きがない&空いてもすぐに埋まる状態でした。
希望の光に見えた、新築分譲マンション
取り壊しまであと2年となった時。
もう希望通りのお家は無理かもしれない…
そんな時に出会ったのが、建設予定の分譲マンションでした。
残念ながら希望の学区ではないけれど、幸い隣の地区。
当時、物件探しとコロナで心身ともに疲れ切っていました。
自宅隔離が明けて、気持ちが昂っていたのかもしれません。
軽い気持ちで、モデルルームを見学しに行きました。
ラグジュアリーな内装、使い勝手の良い間取り、洗練された設備…
見るもの全てが目新しく素敵に移りました。
もう頭がお花畑になっていたんだと思います。
マンションを選んだ理由
私たち家族が購入に踏み切った理由は、こんな感じ。
- ミニマリスト的な生活に憧れていた
- 将来、売却できる可能性が高い
- 近隣のマンションより格安
物件を探し始めた当初、マンションも見に行ったことはあったのですが…
高額なイメージがあって敬遠していました。
でも、この物件は庶民にも手が届きそうな価格帯の物件。
しかも、最寄駅から徒歩10分圏内!
それまで小高い丘の上に住んでいたので、
平地に住んだ方が老後も苦労しないだろうなーと思いました。
本当にこれでよかったのか?モヤモヤ期
新築マンションを契約した後も、私の不安は日に日に増していきました。
①お金の問題
我が家は借金があり、夫の奨学金を毎月数万円返済しています。
(ちなみに私も奨学金がありましたが、昨年完済しましたー!!)
住宅ローンだけだったら、賃貸と変わらない金額。
でも、マンションにはローン以外に管理費や修繕積立金、駐車場代の支払いがつきものです。
他のマンションより安い!と、営業文句を鵜呑みにしたわけですが…
マンションの修繕費や管理費は年々増額していく傾向にあります。
契約後にもらう修繕積立金の概算書には、5年毎に倍近く増額していました。
自分でもバランスシートやライフイベント表を使ってシュミレーションしてみました。
見事に、息子達の大学受験シーズンはカツカツになりそうという結果に。
修繕費や管理費は、住民の管理組合内で決定するとのことでしたが、
自分達の意思では決められないお金を払うことになるかもしれないというのは、今後の不安要素でした。
②子供達の特性
我が家の長男も次男も発達障害(ADHDとASD)があり衝動的に動き回るので、ご近所の騒音問題になるのではないか?と考えました。
特に、長男は気持ちの安定を図るために、常同行動(繰り返し行動)をすることがあります。
急にステップを踏み始めたり、ジャンプしたり…
対策として、防音床や防音マットを敷いて生活することも想定していました。
それでも、やはり家では静かに過ごすように子供達に言い聞かせないといけません。
当時住んでいた団地では、家族世帯が多かったこともあり、多少の騒音には寛容でした。
下の階の方にお会いしたときに、一言「いつもうるさくてすみません」と謝るくらい。
また、何かしら問題があれば他の物件へ移ることも可能です。
でも、分譲マンションではそうはいきません!!
近隣に気を遣いながら生活するのは、親も子も不要なストレスになると思いました。
分譲マンション購入キャンセルへ
マンションでの生活が、ライフスタイルや考え方にあっていると思っていた我が家。
でも、落ち着いて考えてみると、不安要素が多すぎて、ご飯が食べれなくなるくらいまで悩みました。
- 管理修繕費の値上げが子ども達の教育費がかかる時期に重なる
- マンション最大の利点がない物件(24時間ゴミ出し、ディスポーザー等)
- ADHD特性の子ども達が静かに過ごせる気がしない
- 車を手放せるほど良い立地ではない
何度も家族会議の末、マンションはキャンセルしよう!という結論に至りました。
まだ未完成のマンションで、契約書にも「手付金の放棄」をすれば解約できるとあるし大丈夫だろう…と。
早速、担当者さんには購入をキャンセルしたい旨のご連絡をしました。
「詳細を聞かせてください」とのことだったので、
正直に、我が家の現状やお金のこと、子供たちのことをお話ししました。
担当者さんは、「他の物件への心変わり」を疑われていましたが。
(当時、別会社の新たなマンションの建設予定があったからかもしれません)
これからの家族のことを考えて、
手付金を放棄してマンション購入を断念したい旨をお伝えしたところ、渋々承諾。
手付放棄だけじゃないの??
では、解約の手続きを…と思っていたところ、
まさかの「手付金だけではありません。別に工事費などを払ってください」と爆弾発言。
主な内容はこんな感じ。
- 手付金(支払い済)
- 工事費用(リビング横の部屋の壁を、3枚戸へ変更した費用)
- オプション変更工事代(契約後、床・部屋の扉・キッチン収納の色を選んだので、標準カラーへ変更する工事費用)
- 違約金(物件購入費の1〜2割の金額)
上記を全部請求された場合、ざっと見積もっても400〜500万円はかかる…
血の気が引きました。我が家にそんなお金はない!!!
このとき、自分達がどれだけ浅はかなことをしたのか後悔しました。
住宅購入は慎重に。
オプション変更工事代や違約金については、
契約書には詳細な記載がなかったので、手付金と工事費でお願い出来ないか交渉しました。
後日、支払い金額については会社で協議して連絡するとのことでした。
生きた心地がしない、結果待ち期間
結果の連絡が来るまでの期間は、とても長く感じました。
自分達が招いたこととはいえ、ご飯が喉を通らないし、気持ちも沈んでいました。
なんとか良い方法はないか…。
キャンセルしないで、このまま購入しようか?
一度買い取って、新居のまま売りに出そうか?
とりあえず、工事費の値段を交渉してみようか?
なにもわからないまま、気持ちだけが焦ってぐるぐるしていました。
数週間後、連絡がきました。
こちらの条件を汲んで、
手付金(支払い済)+工事費用(リビング横の部屋の壁を、3枚戸へ変更した費用)
のみの金額、合計で100万円以下で合意し、無事解約に至りました!!!
それとなく、話をする限り…
- 工事(可動式の3枚戸への変更)した間取りが優良物件として扱われた
- オプションで選んだ色合いがベーシックだった
- やむ終えない事情として扱われた
- 単純に買い手がすぐについた
いろんな人に迷惑をかけてしまったけれど、
自分達の納得がいく結果になって、ほっとしました。
ただ、私たちの例は幸運な方だと思います。
場合によっては、違約金(販売価格の1〜2割)もあり得るので…
購入する際は慎重に!!!
(お前が言うなって感じですが…笑)
なんとか決着!
おそらく、我が家の間取りや色合いを気に入って購入してくれた方がいたのでしょう。
この場を借りて、ありがとうごさいます!!!
息子達は、マンションが完成するまでの間、
越境通学するつもりで転校の手続きしていたので、急きょ転校をキャンセル!
それについての記事はこちら↓
金銭的にもなかなかの深手を追って、
もうしばらく家のことは考えたくないなーと思っていた矢先。
運命の出会いを果たし、今では新居で暮らしています(笑)
家族で毎日バタバタしてはいますが、
新しい環境が苦手な息子(長男)でさえ、ワクワクしながら日々を過ごしています。
我が家にとっては、この選択が間違いではなかったと思っています。